2016/09/11

【薬膳】外は暑いのに、顔はのぼせ、手足は冷えています。




『西と東の薬草使い』Ai Bhanaです。

東京は、まだまだ日中の暑さが続きますが、
夕方からひんやりと、少しずつ秋めいてきました。


今日は、年間を通してご相談が多い、
女性のお悩みTOP3の「冷え」について
漢方のきほんとあわせて、ご紹介いたします。



漢方の考え方では、
「冷え」という1つの症状も、
原因と体質によって、複数のタイプを
持ち合わせていることが非常に多いです。



例えば、

一見、同じような「冷え」にお悩みのAさんとBさん。

Aさん:「顔はのぼせますが、手足は冷え、月経前のイライラが強いです。」
Bさん:「手足と腰に冷えを感じ、温めると月経痛が和らぎます。」



より詳しくお話を伺うと、AさんもBさんも
違うケースで、
養生薬膳アドバイスも異なります。



なぜなら、



漢方では、人間のカラダを構成する3つの要素を

気・血・水(き・けつ・すい)で捉え、

バランスや関連性を、大切にするという考え方が
ベースにあるからです。

 気:目には見えないカラダを動かすエネルギー
 血:全身に血液・栄養を供給し潤し、思考を支える
 水:血液以外の水分 (汗・涙・唾液・腸液・リンパ液など)

 (実際は、その他の弁証法も合わせて多角的に捉えます。)




人によって、
足りないところは補い、
滞らないように、巡らせる

まさに、オーダーメイド




もし、人ではなく症状のみにフォーカスしたら...



AさんもBさんも「冷え」にお悩みなのですね。
じゃあ、2人とも温め作用のある◯◯と◯◯。



そこには、




カウンターで握ってもらうお寿司
        V.S
決まりきったお寿司の盛り合わせ





くらいの差があります。


何を食べたいかに合わせて、
会話をしながら1つ1つ選べるのと、
種類と数が予め決まっているのとでは、
全く違いますよね。


いきなり、寿司で例えてしまいましたが、
本題に戻りますと、



漢方では、Aさんの「冷え」タイプは、
現代女性に多く、「ストレス」による気の滞りが原因と考えます



」が下から上へ逆流すると、
顔はのぼせるのに、手足が冷えたり、
状態が続くと、自律神経のバランスが崩れ、
情緒不安定や無気力、イライラの原因になります。



次の項目にチェックが5つ以上つく方は、
Aさんへの養生薬膳アドバイスをご参考にしてみましょう。


  • 手足が冷える
  • 顔がのぼせる
  • 肩や首筋がこる
  • 月経前に胸や脇腹が張りやすい
  • 腹部にガスが溜まりやすい
  • イライラしやすい
  • 緊張感がある
  • ため息がよくでる
  • やる気がでない
  • ノドがつかえる
  • 便秘がちになる
  • 月経痛が辛い
  • 目が充血しやすい
  • 食欲にムラがある
  • 眠れない


実際には、薬膳の他にライフスタイルや

運動面も含んだ内容になりますが、
一部をシンプルにご紹介すると。。。


<<Aさんへの養生薬膳アドバイス>>

香りがよい香草 青じそ、みょうが、春菊、パセリなど)
柑橘類柚子、温州みかんの皮を取り入れ

顔にのぼせを感じる時と月経前のイライラには、
上昇した熱を下げてくれるセロリで、
気を全身に巡らせることが鍵となります。

ちょっと一息つきたい時には、
ミントティーやジャスミンティーと一緒に、
お茶うけに柚子ピールはいかがでしょうか。


*食材はあくまでも一例です。自分に必要なものを柔軟に、
 バランス良く食べることをこころがけましょう。



そして、毎日ココロとカラダは変化することから、
すべての体質の方へお伝えすることは、

"今" 自分にとって、
何が一番心地良いのかを大切に




というメッセージ。



昨日までOKだった食材が突然合わなくなることもあります。
そんなときは、変化にあわせて、
柔軟に他の食材を選んでいきましょう。


薬膳セミナーでは、今日ご紹介いたしました、
気・血・水の捉え方の他に、自分のカラダからのサインに気づき、
食材選びに役立つ「五行説」や「五臓」のつながりについても
実例を交えながら、わかりやすく学べます。




座学だけではない最大のメリットは、



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紹介した食材を五感で味わう。
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薬膳セミナーを開催いたします。ぜひ、お誘い合わせての
ご参加を心よりお待ちしております。
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本日、ご紹介いたしました「冷え」のお悩み。


女性の場合は、「冷え」や「食生活」によって、
月経痛が辛くなったり、血液の流れが低下することで、
時には、たまった経血が赤黒や紫色として症状があらわれます。


「冷え」は、様々な不調を招きやすいので、
できたら早めに、寄り添いながら対応したいですよね。


次回は、知っているようで知らない!?
代表的な冷やす食材と温める食材をご紹介いたします。



本日も最後までご一読いただきまして、
ありがとうございました。

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